戦後の日本の現代美術を専門とするインディペンデント・キュレーター/アートディーラー/アドバイザー。
2000年から2018年にかけて手がけたプロジェクトでは、50人以上のアーティストの作品の展覧会を世界各地で企画し、戦後日本美術の再評価を進めた。
現在は名古屋を拠点に活動。
■ 展覧会プロジェクト:
- 2018
- Primal Water, Bellagio Gallery of Fine Art, Las Vegas.
- 【6月29日 – 10月21日】
展示作家:青木野枝、中谷芙二子、
中谷宇吉郎、高崎元尚、草間彌生、原口典之、大西康明、吉開菜央、元永定正、内藤礼、
植田正治、榎倉康二、小川待子、中川幸夫
地球の生命を育む「水」をテーマに、4世代にわたるアーチストによる28点の作品で構成されたこの展覧会は、
砂漠のオアシスとして発展したラスベガスと島国日本という対照的な環境を発想の原点としています。
1939年に制作された中谷宇吉郎の貴重なドキュメンタリー映像「雪の結晶」をはじめ、
絵画、彫刻、写真、インスタレーション、映像など、異種混合の表現媒体を用いた作品群は、
水の根源的なエネルギーが変幻自在であることを示唆しています。
この展覧会のために4点の新作がコミッション・ワークとして制作されました。
- 2013
- Takesada Matsutani: A Matrix, Hauser & Wirth, London.
- (協力:Olivier Renaud-Clément )
【5月18日 – 7月27日】
松谷武判回顧展
https://www.hauserwirth.com/hauser-wirth-exhibitions/4675-takesada-matsutani-a-matrix/
1963年より具体美術協会に所属し、66年よりパリを拠点に活動する松谷武判の初個展です。
60年代初期の具体時代の作品から最近作までの軌跡をたどるこの展覧会のオープニングでは、作家のパフォーマンスが行われました。
- 2012
- A Visual Essay on Gutai at 32 East 69th Street, Hauser & Wirth, New York.
- (協力:Olivier Renaud-Clément )
【9月12日 – 10月27日】
展示作家: 今井祝雄、金山明、松谷武判、向井修二、村上三郎、元永定正、嶋本昭三、
白髪一雄、鷲見康夫、田中敦子、山崎つる子、吉原治良
https://www.hauserwirth.com/hauser-wirth-exhibitions/4281-a-visual-essay-on-gutai-at-32-east-69th-street/
具体美術協会の主要メンバーによる50年代から60年代に制作された絵画、立体作品、ドローイングをセレクトしたグループ展です。
展覧会名にHauser & Wirthの住所 「32 East 69th Street」が使われているのは、
かつてはMartha Jackson Galleryとして1958年に第6回具体美術展が開催された場所であったことに由来し、
米国での初期具体作家 のデビュー展を再考するという意味合いがあります。
具体美術協会の活動において、それまでは欧米で発表する機会が限られていた60年代中期を代表する
今井祝雄、松谷武判、向井 修二の作品を改めて紹介する機会となりました。
- 『Cosmic Travelers – Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ – 未知への旅)』 エスパス ルイ・ヴィトン 東京
- 【1月21日 – 5月6日 】
展示作家:原口典之、佐藤允、塩保朋子、高木正勝、渡辺豪
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/past/cosmic/detail
天井が高く、圧倒的な光の強さと空に直結したようなガラス張りのスペースの特徴から渦巻きのような空間のエネルギーを感じました。
この「Cosmic」なエネルギーと共振するスケールと絶妙な繊細さを持ち合わせた作家5名を選びました。
明治神宮へと続く参道である表参道を道行き、「旅」として捉え、各作家が多次元の未知の可能性を探る 試みとして企画したものです。
- 2011
- The Masked Portrait Part II: When Vibrations become Forms, Marianne Boesky Gallery, New York.
- 【10月29日 – 12月17日】
展示作家:原口典之、東恩納裕一、今井祝雄、金山明、宮永愛子、内藤礼、中西夏之、高松次郎、東松照明、山崎つる子
https://marianneboeskygallery.com/exhibitions/139-masked-portrait-part-ii-when-vibrations-become-group-show-curated-by-midori-nishizawa/press_release_text/
2008年に開催されたPart Iに続くPart IIは、クラシック音楽を波形によって視覚化した金山明の作品に着想を得て、
不可視の領域(知性、霊性、感情を含む)と物質の関係を探究する作家の新作を中心に構成しています。
- 2010
- Tsuruko Yamazaki, Beyond Gutai: 1957-2009, Almine Rech Gallery, Paris.
- (協力:Olivier Renaud-Clément)
【3月13日 – 4月30日】
山崎つる子回顧展
https://www.alminerech.com/exhibitions/2880-tsuruko-yamazaki
具体美術協会の主要メンバーとして活躍した山崎つる子の海外初の個展です。
初期の代表作とされるブリキを用いた作品を中心に1957年から2009年に制作された最新作のキャンバス絵画までを紹介しました。
- 2008
- Rose is a Rose is a Rose, Foundation De Elf Lijnen, Oudenburg (Belgium.)
- (協力:Olivier Renaud-Clément)
【12月14日 – 2月21日】
展示作家:草間彌生、田中敦子、山崎つる子
https://de11lijnen.com/project/rose-is-a-rose-is-a-rose/
戦後日本を代表する女性作家3名の初期・後期の絵画と立体作品で構成した展覧会です。
20世紀初頭のアメリカの著作家で詩人、ピカソやセザンヌ、マチスのコレクターとしても著名な
ガートルード・スタインの代表作、Rose is a Rose is a Roseにちなんで展覧会タイトルとしました。
会場はかつての農家の納屋でポルトガルの現代建築家、アルヴァロ・シザが改装デザインを手がけた独特の雰囲気を持った場所です。
- The Masked Portrait, Marianne Boesky Gallery, New York.
- 【1月11日 – 2月9日】
展示作家:赤瀬川原平、荒川修作、福井篤、東恩納裕一、鎌谷徹太郎、金山明、草間彌生、
村上隆、森村泰昌、元永定正、中西夏之、中ザワヒデキ、奈良美智、小谷元彦、白髪一雄、
タカノ綾、田中敦子、高松次郎、横尾忠則、山崎つる子、吉本作次
展示写真家: 荒木経惟、平田実、細江英公、森山大道、中川幸夫、蜷川実花、東松照明、植田正治
https://marianneboeskygallery.com/exhibitions/181-the-masked-portrait/press_release_text/
日本版ポップアートの騎手として村上隆のアメリカにおける評価が高まったこの時期、
より広い視野から日本の現代アートの軌跡と多様性を再考する展覧会として企画しました。
ニューヨークでは作品発表の機会が限られていた50年代の具体美術協会や60年代のハイ・レッド・センター、
VIVOに所属した作家を始め、村上隆と同時代、それ以降の若手作家を同時に紹介しました。
1949年から2007年まで半世紀の間に制作された78点の作品を結集しています。
- Atsuko Tanaka and Akira Kanayama, Paula Cooper Gallery, New York.
- 【1月17日 – 2月18日】
展示作家:田中敦子、金山明
https://www.paulacoopergallery.com/exhibitions/atsuko-tanaka-and-akira-kanayama
具体美術協会を1965年に退会した田中敦子と金山明のミニマル、コンセプチュアルな傾向が顕著な初期作品を選びました。
Marianne Boesky Galleryで開催されたMasked Portrait展と同時期にニューヨークの2箇所で開催された日本人作家の展覧会です。
- 2004
- Atsuko Tanaka Painting and Drawings, 1980-2002, Paula Cooper Gallery, New York.
- 【9月14日 – 10月23日】
田中敦子の絵画とドローイング: 1980-2002
https://www.paulacoopergallery.com/exhibitions/atsuko-tanaka#tab:slideshow
海外のギャラリーにおいて初となる田中敦子の個展です。
ほぼ同時期にニューヨーク大学附属ギャラリーで、田中敦子の初期の代表作を中心とした展覧会が予定されていたため、
80〜90年代に制作された大作の絵画とドローイングの構成となりました。
- 2000
- Process/Reprocess: Japan and the West, Leslie Tonkonow Gallery, New York.
- (Leslie Tonkonowとの共同企画)
【11月4日 – 12月23日】
展示作家: Ellen Brooks, James Lee Byers, Jeshica Diamond,
William Klein, Yves Klein, 草間彌生, キュピキュピ, Nickie Lee, Roy Lichtenstein,
森村泰昌, 森山大道, オノ・ヨーコ, Richard Serra, Richard Tuttle, 篠原有司男, 杉浦邦恵
https://www.tonkonow.com/process_reprocess.html
日本と西洋において、異文化の影響を受けて独自の美学を確立した作家の作品と、
その作品を起点として制作された作品で構成されています。
1954年にイブ・クラインが日本で柔道の特訓を受けて帰国後に書いた貴重な本をはじめ、
日本に帰化した韓国人としてのアイデンディティーの複雑さを表現する若手作家のニッキー・リーまで、
ドローイング、ビデオ、写真、オブジェによってその影響と創造の関係をプロセス/再プロセスとして概観する展覧会です。
■ アートフェア出展:
- 1997
- Paris Photo, Carrousel du Louvre, Paris
- 展示作家:Doug &Mike Starns, 杉浦邦恵、やなぎみわ
■ 関連出版物:
- Takesada Matsutani. A Matrix(同名の展覧会開催時に出版された作家モノグラフ)
- Zurich: Hauser & Wirth + JRP Ringierにより2013年8月発行
pp. 6-7 “Matsutani: A Matrix”(展覧会紹介文を執筆および編集に参加。)
- A Visual Essay on GUTAI at 32 East 69th Street(展覧会カタログ)
- Zurich: Hauser & Wirthにより2012発行
pp. 1-5, “Gutai at 32 East 69th Street”(展覧会紹介文を執筆および展覧会カタログを編集。)
- 『COSMIC TRAVELERS Toward the Unknown』(展覧会カタログ)
- 東京:エスパス ルイ・ヴィトン東京 により2012年発行
pp.6-38, “Cosmic Travelers – Toward the Unknown”(展覧会紹介文を執筆および展覧会カタログを編集。)
- The Masked Portrait(展覧会カタログ)
- New York: Marianne Boesky Galleryにより 2011年発行
pp.11-15 “The Masked Portrait Part II: When Vibration Become Forms”(展覧会紹介文を執筆および展覧会カタログを編集。)
- Tsuruko Yamazaki, Beyond Gutai: 1957-2009(展覧会カタログ)
- Brussels / Paris: Almin Rech Galleryにより2013年発行
pp. 14-16 (ENG)/ 18-19 (FR) “Tsuruko Yamazaki, Beyond Gutai: 1957-2009”(展覧会紹介文を執筆および展覧会カタログを編集。)
- Rose is a Rose is a Rose(展覧会カタログ)
- Oudenburg: Fondation De Elf Lijnenにより2009年発行
pp. 7-9 “Rose is a Rose is a Rose” (展覧会紹介文を執筆および展覧会カタログを編集。)
- KAOS - Parcours des Mondes
- 2004, no.4, pp.120-133 (RG Consultingより2004年発行)
に掲載のためエッセイ “Ainu, L’esprit des Motifs/Ainu, Spirit of Design”を執筆。
- 『Art Random』
- Vol 4 Saint Clair-Cemin/Vol.8 Ray Smith/Vol. 86 Enzo Cucchi/Vol. 92 Annette Lemieux 京都書院により1989-91年に発行
■ 職歴/学歴:
- 1996 - 現在
- インディペンデント・キュレーター/アートディーラー/アドバイザー
(2001年より拠点をニューヨークから日本に移す。)名古屋在住
- 1994 - 96
- Akira Ikeda Office, New York 代表
- 1992 - 94
- Akira Ikeda Gallery, New York チーフ・ディレクター
- 1986 - 92
- Akira Ikeda Gallery, Tokyo ディレクター
- 1982 - 86
- Akira Ikeda Gallery, Tokyo 勤務
- 1978 - 82
- 上智大学文学部英文学科(卒業)